与那原在宅ケアセンター

最近の沖縄県のニュースであったように、コロナウイルスの陽性者が非常に増えて、病院や医療ひっ迫状態となっています。
今のウイルスは、感染力が強く、すぐにうつってしまいます。お気を付けください。
また、陽性者と接触してから５日目に発症する方も多いように感じます。２～３日体調が問題ないと思っていたら、５日目くらいから急に咳や発熱などの症状が出始めることがあります。他者との接触に気を付けて、医療が必要な時に受けられるようにしていきましょう。

さて、今回は認知症の対応方法について。
「何度も同じ話をする。約束や伝えたことを忘れている。」について
私も母親がアルツハイマー型認知症となって、８年経過しております。
その経験と、職業柄で勉強してきたことで、参考になればと思います。

　＜何度も同じ話をしてくる＞
認知症の方にとっては、記憶障害（ひどい物忘れ）により、今話したこと、今聞いたことをすぐに忘れてしまう方がいます。自分の母親がそうです。
１分前に話をしたことを、また聞いてくる。この同じ話を繰り返し８回ぐらいまでは聞けますが、それ以上は限界です。
では、どうするか。

「場面変え」をすること。

同じ話を続けている背景には、本人が不安になっている事や気になっている事を再確認のためにしていることがあると思います。

褒めてもらう時は良いですが…　また、何度も驚く話を聞いて、その表情を見て楽しめている時は良いですが…
そうでない時は疲れてしまいます。かなりのストレスです。

認知症の方に付き合って会話することは基本ですが、同じ話に付き合って同じ話を何度もしていると、聞いている方が疲弊してしまうので、「他の話題に変える」”場面変え”も一つのテクニックです。

または、トイレに行くなど、その場を離れる”場面変え”をすると、同じ話の繰り返しから抜け出せます。

こういう生活が長く続いて、精神的疲れたなーと思ったら、役所の介護保険の窓口や地域包括支援センターに相談してください。親子関係が壊れないうちに！

認知症ケアは、一人で抱え込まないことが重要です。自宅での介護なども、役割や曜日などで分担したり、介護保険サービスを利用するなども考えてみてください。
相談相手を見つけて、グチをこぼせる場所を見つけましょう。


次は、レビー小体型認知症について書きます。